「シン・仮面ライダーを観た③(シン・エヴァの仏教的解釈を通して)」

「シン・仮面ライダー」のテーマが何故、「孤高」「信頼」「継承」という、ある意味、普通で古臭いものなのか。 それを解き明かす為には、「シンエヴァ」の解釈まで遡らなければならない。 私の「シン・エヴァンゲリオン」の解釈は、「シン・ウルトラマン」…

「シン・仮面ライダーを観た②(あるいは古びたテーマ)」

「シン・仮面ライダーを観た①」では、私が、「庵野作品」を「弟子(勝手に自称)」としての立場で観ているということを書いた。 今回は弟子として、どう観たかを書こうと思う。 (しかし、あらかじめ言っておくけれど、割とわかりきってるかもしれない「普通…

「シン・仮面ライダーを観た①(自称弟子として)」

「シン・仮面ライダー」を観た。公開初日舞台挨拶生中継の日に観た。 観終わって、「あぁ、また、素晴らしい作品が世の中に一つ増えた。(登場人物たちの感情の推移が少し分かりづらかったのはあるけれど、それにしても、)こりゃ、みんな日本中が大騒ぎする…

山下達郎「Softly」レヴュー

「空間的には救済も支援も理解も欠如した場にあっても、人は時間のうちに身を持すことによって希望と誇りを持って行き続けることができる。信仰とはこの『到来すべきもの』への全面的な信頼のことである。」 これは私が大変尊敬している、内田樹の最新刊「レ…

「『恋空』に犯された俺の心」

「ケータイ小説的。」という本を借りて少し読んだところで、「恋空」という作品がキーになると書いてあるので、意を決して2007年の映画「恋空」を観てみた。(さすがに、原作の携帯小説を読む勇気はなかった。) ところで私は今、この文章を汗だくの状態で書…

「子育てEVANGELION説 後編」

前編では、作品の冒頭から既に碇ゲンドウの子育てがスタートしていた事を、何とか述べてみた。が、大変なのはこれからだ。 こんなややこしい物語の感想を、果たして自分如きが書ききれるのか(書いていいのか)。 「こんなのできっこないよ!」と言いたくな…

「子育てEVANGELION説 前編」

「シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇」を観た。劇場で4回観た。 4回目は来場特典の小冊子が欲しくて観に行った。普段ならそんな事しないと思う。けど、今回に限ってはこの素晴らしい作品をリアルタイムで観たんだぞ、という自分に対しての確かな証が欲しくて…

「ありがとう、全ての『おいしい給食』」

2020年の映画「おいしい給食 Final Battle」を観た。テレビドラマ版も大好きだった。この私は、馬鹿げているはずのこの物語に不覚にも、何度も涙を流した。自称、給食を食べるために学校に来ていると言っても過言ではない(本当に言い過ぎではない)、市原隼…

「勝手にふるえてろ!電車男!」

2005年の映画「電車男」を観た。この映画によって「オタク」に市民権(?)が得られたと言われているようだが、私はオタク文化とかネット文化に物凄く疎い。 しかし、今回のような「人が恋をして自分の殻を破っていく」というのは普遍的なテーマであり、私に…

「駄作の中心で、whyをさけぶ」

2004年の映画「世界の中心で、愛をさけぶ」を観た。 とにかく。 面白くない。面白くないのだ。 一体、どうして、こんなもの作るんだ。一流の俳優陣を集め、それなりにお金も時間もかけて、こんなものを一所懸命に作りあげるなんて、どうかしてる。一体どうし…

「『地味』で『普通』な物語」

現在放送中のNHKの朝ドラ「おかえりモネ」が、かなり良い。ビシビシと私の心を打ち、毎日励まされている。自分にとって、とても大切な作品になりそうなので、まだ18話しか放送されていない段階だけれども、ここに感謝の気持ちを込めながら、私の感じた事を述…

「2005年、セカイ系、イッポ手前」

2005年の映画「NANA」を観た。 「PとJK」の次の、「おそらく共感できないであろう映画」であろうと思って観た2本目である。 予想に反して、良くできた作品だと思ったし(失礼!)、楽しんで観ることができた。心を打たれ共鳴したか?と聞かれると、…

「昭和のエートス」VS「2017年女子高生の夢」

友人(同い年)が「あまりにも共感できなさ過ぎて、逆に面白かった」と言うので、少女漫画原作で2017年公開の映画「PとJK」を観てみた。あまりこういう女子高生向けであろう映画は観てこなかったので、大いに発見があった。ここに感想と少しの考察を述べ…